ああ上海(その1)

今回のプロジェクトではプログラム開発を上海に委託しているようで、年末には5人ほどリーダークラスがやってきたので、私はデータベースの構成とかデータの持ち方とかレクチャーしてたのですが、今度は向こうでこちらの思惑通り進んでいるかをチェックする目的で出張ということになりました。

DB設計者の私はチェックすべきプログラムも設計書もないのですが、別途重大な使命が課せられていました。というのも、11月にかけ算の恐怖で数字が出てしまったからです。

本当に何十億件なんて件数なのか?もしそうなら商品の検索画面はマトモに動くのか?管理面ではそんな莫大なレコードを更新するにはいったい何日かかるのか?そもそもそれだけのハードウェアをそろえるのにいったいいくらかかるのか?ということです。

私の使命は、まだ全然設計書もプログラムもない中、分からないなら分からないなりにどれくらいのスピードが出て、どれくらいのサイズになって、どれくらいのハード、ソフトを用意するのか判断するために十分な材料をいくつか有効なテストパターンを考えてテストし、上長がステークホルダーに説明できるネタと、自信を持ってアーキテクチャを決定する裏づけを提供することでした。

朝の飛行機で上海へ。ちょっと曇ってますが広島よりは暖かい。会社に着くとお正月間近で飾り付けられていました。

広いオフィスには40名ほどはいたと思いますが、全員このプロジェクトのメンバーです。広島へやってきた上海の5人は選りすぐりのリーダーだったわけです。

さて、さっそく代表者を集めてのキックオフ。DBチームには件数が件数だけに前もってテストデータ作成の指示を細かくしTV会議もやってましたから、ちょっとは進んでるかと思っていましたが、DB担当の彼の口から信じられない言葉が飛び出しました。

「吉岡さん、データ作るのに6日かかります。。。」私の出張はデータ作成だけで終わる計算になります。

なるほど、どうりでTV会議でデータ作成完了見込みを聞いたとき歯切れが悪かったわけです。あちらの人は能力がないと見られることを一番恐れるので、時に不都合な情報をハッキリ言わないことがあります。

「いきなり洗礼だねぇ」上長がからかいます。ですが、最近のデータベース性能について勘がなかったので広島で事前にサンプリングしてきたこともあり、すぐにピンときました。別に驚くことでもありません。魔法のキーワードを忘れていただけでした。

結果とりあえず6日→10時間に短縮できひと安心です。ですがまだまだ序の口に過ぎません。システムの限界を探るような作業が何事もなく済むはずがありません。現地時間の夜11時、いつもより疲れるなぁと思いながら現状のチェックと明日の指示、上海でのスケジュール組みなおしを終え、会社を後にして夕食をみなでとります。

黒胡椒がきいた牛肉丼。なんとケンタです。鳥のトの字もありません。

やたら立派なホテルに戻り、シャワーを浴び、唯一映るNHKを見ていつもより疲れる理由に気が付きました。時差が1時間あったので12時まで働いていたのでした。今日の勤務終了時間は日本時間だよな~と思いながら熟睡。

怒涛の初日が終了です。

ちなみにタイトルの「ああ上海」は、新卒でお世話になった某会社で9年前に上海に出張に行ったときのことを論文にして賞を取って10万円もらったときのタイトルなのでした。。。

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